会派アクト勉強会 入善産サクラマス事業について

昨日は、入善町漁業協同組合で行われている入善産サクラマス事業について会派で勉強会を行いました。今年から海洋深層水取水施設整備事業が始まり、整備後は深層水の取水量が増えることから、利活用について会派でもより詳しく勉強していこうということになりました。今回はサクラマス事業の現状について知り、広げていくことはできないかの検証です。講師は入善町漁業協同組合の飯田参事です。

入善町では、平成28年4月から近畿大学水産研究所富山実験場と共同で海洋深層水を活用したサクラマス試験養殖事業が開始され、平成28年10月にはサクラマスの人口親魚からの採卵・ふ化に成功。その後、平成30年10月に入善でふ化した稚魚を親魚まで養成、その親魚からの採卵・ふ化に成功し、入善産完全養殖を達成しました。町内飲食店では、入善産サクラマスによるサクラマスフェアを開催しております。その後、大型サクラマス養成への取り組みを開始したり、30t水槽を新設・運用したり、大型サクラマスの試験販売を開始、近隣市町からも問い合わせがくるなど、非常にうまくいっている事業だと思っておりました。

しかしながら、現状、餌代などのコストが大きいこと、また生育がうまくいかなかった年がある、そしてそのコストに見合った金額にならないなど、事業を拡大して商業ベースにのせるには非常に厳しいということが飯田参事の話から感じました。できないことは無いとは思いますが、大型の設備投資をし、一定の販売先が必ず決まっていないと難しいと思いました。

今後も、深層水の活用について会派で研究していきたいと思います。

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